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マイ・ニューヨーク・ダイアリーのsonozyのレビュー・感想・評価

3.0
原題『My Salinger Year』
90年代のニューヨーク。
作家を夢見るジョアンナ(マーガレット・クアリー)は、職業紹介所経由で、J.D.サリンジャーを扱う出版エージェンシーに採用され、上司マーガレット(シガニー・ウィーバー)のアシスタントとなる。

パソコンを嫌悪するマーガレットのもと、音声テープを古いタイプライターで書き起こしたり、世界中から毎日大量に届くサリンジャーへの熱烈なファンレターの処理を任される。
人嫌いで限られた人としか交流を持たないサリンジャーにファンレターが届けられることはなく、すべてジョアンナが目を通し、定型の返信文を送ると、あとはすべてシュレッダーにかけられてしまうのだ。

『ライ麦畑でつかまえて』もまだ読んでいないジョアンナだが、ファンレターの内容に心動かされるようになり、勝手に自分の名前でアドバイス的な返信を出してしまったり・・・

ジョアンナ宛てにかかってくるサリンジャーの電話を取り次ぐ際、やり取りをするようになり、書くことへの背中を押してくれることも。

ジョアンナ・ラコフの回想録「サリンジャーと過ごした日々」が原作ということで、実話ベースだと思いますが、あまり感情を動かされなかったなぁ。。

アンディ・マクダウェルの娘であるキュートなマーガレット・クアリーは似合いの役どころで、バレエ経験を活かしたダンスシーンも見れます。

※メモ
1980年 ジョン・レノン暗殺事件の犯人マーク・チャップマンは犯行後、警察が現場に到着するまで『ライ麦畑でつかまえて』を読んでいて、法廷でも作中の一節を大声で読み上げるなどしたため、それ以降、ファンレターの内容を慎重にチェックをするようになったという。
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