ちぇるごまる

マイ・ニューヨーク・ダイアリーのちぇるごまるのレビュー・感想・評価

3.5
予備知識なしでの鑑賞。

自身も詩を書く等、文芸に夢を抱く若き主人公。
ニューヨークの出版社で働き始めた彼女の最初の仕事は有名作家サリンジャー宛に届くファンレターに、タイプライターを用い定例文で返事を送ること。
熱い想いが込められたそれらに無感情なお断りの文章を打つことに戸惑う彼女がとった行動とは…。

社会人になると、理想と現実のズレに気づいても社会との適応を重んじ、私的感情を表面化する機会を失うことが多々ある…そのために、誰もが自分の本心にさえ気づけなくなってしまいやすい。
でも、この主人公を取り囲む人たちは、皆善人だったから、彼女は躊躇うことなく新たな道へ向かうことが出来たのだろう。
ファッションが素敵で音楽も素晴らしいが、ストーリー的には主人公の妄想がかなり入り混じるので、とっ散らかって何が言いたいのか不明な箇所もあり、全体的にもう少し焦点を絞って欲しいと感じた映画。
ちぇるごまる

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