このレビューはネタバレを含みます
見てよかった。
サシャの愛らしさと我慢強さ、自分らしくいたいという思いの強さに心をぎゅっと掴まれて。
お母さんの愛情と苦悩、自責に共感して。
お父さん、お姉さん、お兄ちゃん、弟くんのサシャを応援して支える気持ちに羨ましいくらいの愛情だなーと暖かさを感じて。
私が子供の時の事を考えたら、、、もしトランスジェンダーだったとしても、そもそもそんな概念がまだどこにもない時代だし、自分が変なんだろうな、誰にも言ってはいけないなって自分にも嘘をついて、決して親に言うことなんてできなかっただろうなーと思う。
だからサシャが家族に普通に女の子になりたい、なぜなれないの?って普通に言える環境にいること、まずはこれが素晴らしいことだと思う。
そして悩みながらもその子がその子らしく生きられることを第一に考えてあげられる両親がほんとうに素晴らしいのです。
なのに、、、
フランスの学校、こんなもんなの??えーー??
日本から見たら事実婚なんかも相当進んでる、サバサバっと色々受け入れてそうな精神的に先進的な国に見えるフランス。
でも、、、これが現実なんですね。
たまたま理解のない先生がいる学校にあたってしまっただけなのかもしれないけれど。それにしても。。
ある意味個人主義が徹底されていると思ってたヨーロッパでこうなら、日本のトランスジェンダーの人たちの苦悩はどれほどのものなのでしょう。。。
と思う一方で、フランスならではの
なんていうかより男女というものをより意識するような文化ゆえの難しさもあるのかなあとも思った。
だってフランスの小学生の通学服!お洒落ーー!むっちゃ女子っぽい。
うちの子達はカジュアルにジーパン、パーカーみたいな格好で通学してたのであんまり男女差ってなかった。大抵の子がそんなかんじだったのだけど、フランスでは女子はひらひらスカートにバレエシューズで通学、、アリなのね。体育とかできるの?その靴ーーって思った。w
性差がおさない頃からはっきりしてるってことだからその壁を破るのが難しいのかもしれないなあ。
あとは映画の主題とずれちゃうんだけど
サシャの精一杯我慢しちゃうところが本当に胸に迫った。えらいね。
うちにも一人すごく我慢強くて、抱え込んで我慢しちゃう子がいて、わたしがそうさせちゃったんじゃないかって思いがたまにわたしのこころを蝕んでくるんだけど、w サシャを見ててちょっとわかって、救われたとこがあった。
サシャもうちの子もすごく優しくていい子なんです。
やっぱり、ちゃんと見守って、助けがいる時は手を差し伸べて、普段はいっぱい、(ここにいてくれてありがとうーママはここにいるから大丈夫だよ)って
気持ちを送っておけば大丈夫って改めて思えた。
最後に一個だけ。
バレエのシーン、確かに辛い場面あったけど、国名を入れて人を批判するのは嫌でした。その国の人がこの映画見たら嫌な気持ちになるよ。編集でなんとかすればいいのに、、って思っちゃいました。