劇場公開時鑑賞しましたがCSにて再鑑賞再レビュー。
冒頭繰り広げられる“捕獲”シーンが衝撃的。敢えて使ったこの“捕獲”という言葉がしっくりくるこのシーンから、この作品が単にキレイゴトを語ろうとするだけの作品ではないことが伝わってくる。
“断る”という言葉を知らないかのように全てを受け入れ、更にはいろんな事柄を自分自身で抱え込んでしまうブリュノ。無認可無資格故に閉鎖を迫る政府の監査官に対しての
「ならば面倒見てくれよ!」
この叫びが実に重い。
排除するのは簡単だけど、ならば如何にしてこの社会の不均衡を繋ぎ止めるのか、そんなことを考えさせてくれる作品。