だすぷーちん

日本海大海戦のだすぷーちんのレビュー・感想・評価

日本海大海戦(1969年製作の映画)
3.5
ロシアの無敵エロチック艦隊……じゃなかった、バルチック艦隊が、ゼネラールトーゴーの率いる、大日本帝国連合艦隊の猛攻撃を浴びて、酷い目に遭う!

偏執狂的リアルさの限界に挑戦し続けていた円谷軍団の手による特撮は、凄い!

でも、本当に凄いのは、超後期高齢者専用老人ホームの仮装大会にしか見えない豪華俳優陣が紛れ込むキャスティングではないでしょうか。

加齢による地蔵化がかなり進んだ、ゼネラールトーゴーの中の人、トシロー三船も、まぁかなりのものなのですが、なんといっても酷いのは、ゼネラールノギの中の人、笠智衆!

完全にバッテリースカスカの笠智衆が、二百三高地攻めを指揮しているとんでもないシーン!

地蔵化どころか、もはや、いつ、電源落ちてぶっ倒れるかもわからないおじいちゃんの命令で、まだまだ、バッテリーがビンビンな白襷をまとった若者が、次々と、ロスケアニマル軍団の操るマシンガンの銃弾の露と消えていく不条理!

笠智衆よ、そんなに若さが憎いのか?

ジジイ、他人に死ねっていうのなら、まずオマエが先頭きって、つっこまんかーい!

そうつっこみたくなるような、人命大量消費というエゲツない展開が繰り広げられる場面を容赦なく描いている凄まじい映画なのでした。
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