レネリー

Swallow/スワロウのレネリーのレビュー・感想・評価

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)
1.0
U-NEXT先行配信にて鑑賞。

劇場で観に行きたい!とそれくらいに意気込んだくらい期待値の高い映画だったが、終始理解に苦しむ描写の数々、率直に言うと全くもって面白くない。むしろ、観に行かなくて良かったと思えるほど。
近年でよく観られる女性尊厳性に対する映画が増えている中、特にメッセージ性が高いと絶賛の嵐である本作は、女性の自立映画ながらはっきり言うと身勝手な女の映画にしか思えない。
どの時代も女性は弱い立場にあるのは充分に理解しているし、女性尊厳云々はある程度の理解はあるつもりだ。
だが、子を授かっているにもかかわらず、ストレスを抱えたからと異食症になっていく模様を描き、更には自分ではその重大なる重みに気づけてない。
いわば、『身勝手な女』としか捉えられない。
確かに旦那にも問題はあるし、家庭状況にもなんらかのズレが生じていたのかもしれない。だが、どうにか理解しよう、乗り越えようとしているにも関わらず全く向き合おうとしない主人公の身勝手ぶりには虫唾が走る。
なぜ異食症になったのか、これが重要と訴えているが、そんなものはこじつけでしかない。
都合よく美化した描き方、女性尊厳を訴えるならもっと違う描き方があっただろうに。

職業柄、精神的な問題を抱えている人との交流もあるが、一貫していえるのは重病な人ほど自分は大丈夫!と過剰なまでに否定したがる。
もっと状況や制作における意図を理解すれば楽しめたのかもしれないが、知りたくもないし終始反吐が出そうになるほどつまらない映画だった。
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