トマト

Swallow/スワロウのトマトのレビュー・感想・評価

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)
4.2
"飲む"
幸せの持つ重いしがらみに加速していく衝動。飲み込むシーンは痛々しくて、息苦しさに一気に持っていかれる。
ヘイリー・ベネットの表情が作品の要素でもある気がする。印象的だった。
豪邸暮らしで描かれる芸術的な画角と色彩から、動きを持った演出に切り替わって行く。固定された自己を振り払っていくかのような魅せ方。
とにかく居た堪れなくて悲しかったが、ラストには安堵した自分がいる。
ただ"痛い"だけじゃない。見た人に何か希望を与えてくれる作品だったのかもしれない。
トマト

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