レビューというよりメモ書き

Swallow/スワロウのレビューというよりメモ書きのネタバレレビュー・内容・結末

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

自主性がない主人公が"選択をする"力をつけていくお話だと思った。
ハンターが産(生)まれることを決めたのは卵子と精子の仕組みであり、ある男の悍ましい欲望であり、母親の価値観であり、その他多くのハンター"以外"のものが決めた。
それは当たり前のことなんだけど、その事実をハンターは引きずっていて、ハンターの中には自分自身のことを決める習慣が無いんだと思った。
でも、ハンターは一人の人間だから、こうしたいこうしたくないという欲望はあるわけで、そういったストレスから異食症を発症したんだと思う。
"これを飲み込んでみたい"という欲を自分の判断で実行できたことで自信がついて、夫の元から離れて子供を堕ろすことも決められたのだと思う。

親が子供の生死の選択を一方的に決める。それは避けようがないけど、決断に至るまでの想いや価値観はひとそれぞれ。その部分が個人を個人たらして、行動はあくまで結果に過ぎない。