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サイコ・ゴアマンのkuuのレビュー・感想・評価

サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)
3.6
『サイコ・ゴアマン』  映倫区分 PG12
原題 Psycho Goreman
製作年 2020年。上映時間 95分。
カナダの過激映像集団『アストロン6』のメンバーで、『マンボーグ』『ザ・ヴォイド』の監督として知られるスティーブン・コスタンスキが監督・脚本を手がけたSFスプラッターアドベンチャー。

庭で遊んでいた8歳の少女ミミと10歳の兄ルークは、太古の昔より地底に埋められていた悪魔『残虐宇宙人』をよみがえらせてしまう。
銀河中から恐れられる残虐宇宙人の復活により地球は絶体絶命の危機に陥るが、光る謎の宝石をミミが手にしたことで、残虐宇宙人は彼女に絶対服従せざるを得なくなる。
サイコ・ゴアマンと名付けられた残虐宇宙人は、子どものいたずらに付き合うハメに。
その頃、残虐宇宙人の復活を察知した銀河系の怪人たちが、抹殺のため地球へと向かっていた。。。

今作品は
“子ども向け(戦隊ものの悪)テイスト+スプラッター”
ちゅう何ちゅありえん組み合わせを再現した“SFゴアスプラッターヒーローアドベンチャー”ってとこかな。
個性豊かな宇宙怪人が多数登場するなど、愛すべきB級感を醸し出しながらも、喧嘩が絶えなかった兄妹の成長や残虐宇宙人に芽生えた新たな感情なども描かれてる。
鑑賞後には、ちょこっと忘れかけていた“大切なもの”が胸に響くストーリーとなっている。
映画『バイオハザードV:リトリビューション』『パシフィック・リム』など、数々の大作に特殊効果として参加してきたスティーヴン・コスタンスキ監督の今作品は日本の特撮作品からの影響がうかがえる。
監督は幼少期に親しんだスーパー戦隊や『ゼイラム』(1991)、『人造人間ハカイダー』(1995)からの影響を公言しているそうな。
扠、今作品ですが笑(笑が出てまう作り)、役者たちは経験は浅いとは思いますし荒削りやけど、個人的には、それが意外な形で魅力的に感じた。
また、稚拙な脚本に寄り添っている。
今作品を真面目に見てたら苛立ってたかもしれないけど、タイトルからアブなさ臭わせてたので、おやつに安倍川餅作って食いながら観たのが功を奏したかな。
ダサい演技、台詞、衣装、メイクアップ、エフェクト、ゴア・エフェクト、どれもめちゃくちゃながら、少ない予算であろうとこを健闘していた。
奇妙な種類のユーモアやけど、しばしば、ヒステリックなとこもあり、時には見事に繊細なとこも。
コメディはマジ滑稽やったけど、それが嫌であろうとなかろうと、実践的な特殊効果とメイクアップチームの努力には感謝しなければならないかな。
今作品をちゃんと観るには、酒(呑める人は)か好きなスイーツとお茶を飲みつつ、メタルを聴いてヘッドバンギングをした後(頭がグルグルまわったとこ)に、動画再生ボタンを押し、見ると気分が悪くなるか、楽しい夜を過ごせるかと思います。
車酔いする方は頭ではなく、ダンスなどを!
踊る阿呆~に見る阿呆~🎵
同じ阿呆なら踊らな損孫正義。
バカバカしくて、あり得なぁ~い瞬間がたくさんあって、何よりもポジティブに楽しめる。
唯一の不満は、グロさはそれほどでもなかったことと、冒涜的な "祈り "のシーンがあまり気にならなかったことかな。
総じて楽しめました。
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