ChikaKoda

ハッピー・オールド・イヤーのChikaKodaのレビュー・感想・評価

-
■過去の不甲斐ない自分が宿る物を、「ミニマリズム」を後ろ盾に、とにかく捨てて捨てて、無かったことにしようとする主人公が、捨てることなどできない人の気持ちや自分自身のあり方に向き合って行くお話。

■物と共にあったはずの思い出や愛着に一瞥もくれず、あえてそれに気づくまいと一心不乱に全てを捨てて進もうとする彼女と、現実に対峙しないために、長いこと使われていない山積みの物たちをそのままにしておくことを望む母と。どちらも向き合うべきことから目を背けて、前進していないのでは?の問いかけ

■タイの映像作品初体験。こんな風にひとびとの心の機微を描くのだな