どど丼

ハンディキャップ・キャンプ: 障がい者運動の夜明けのどど丼のレビュー・感想・評価

4.5
第93回アカデミー賞強化月間(33本目)

長編ドキュメンタリー映画賞ノミネート。前半では1950〜70年代に行われていた障がい者向けキャンプイベントを中心に、世間からの疎外感に苛まれる障がい者の葛藤と横の繋がりの形成を、後半では当該キャンプの参加者の視点を中心に、障がい者の権利向上を求める運動を描いています。現在にも繋がる世間における障がい者の立ち位置と権利がどのように形成されてきたのか、その一端を見られる貴重な作品。

キャンプがウッドストックフェスのような一大イベントだったとか、性病にかかって健常者と同じような感覚を掴めたとか、当事者の視点でないと分からない部分を少しでも理解する契機になれたかな。ブラックパンサー党やLGBTQの活動家と協働したりと、当時の社会的弱者同士の繋がりもあったんですね。良いドキュメンタリー作品だった。
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