kuu

アンダーワールド 新種襲来のkuuのレビュー・感想・評価

2.0
『アンダーワールド 新種襲』
原題 Broil.
製作年 2019年。上映時間 90分。
謎めいた大富豪一族に生まれた姉妹の数奇な運命を綴るダークファンタジー。
姉妹の姉であるヒロインは、やがて一族にまつわる驚愕の事実と、自らに課せられた宿命を知るそんな壮大ではなかったが。。。

世紀を超え、ヴァンパイア一族の権力をめぐる死闘が繰り広げられてきた闇の世界――『アンダーワールド』。
哀しき宿命を背負った姉妹チャンスとラック。
両親が一族の長・オーガスト暗殺に失敗したことで妹のラックはヴァンパイア族から殺されてしまう。
チャンスは復讐と、5,000年の歴史を背負った争いに終止符を打つために、ヴァンパイア一族の戦いへと身を投じる。。。

今作品は、吸血鬼一族と狼男一族の間に続く、何百年にもわたる戦いを描くアクション映画『アンダーワールド』シリーズとは全くもって関係ない作品でした。
知ってはいたが、もしかしたら、セリーン役でケイト・ベッキンセイルがカメオ出演してんのじゃないかと一縷の望みを持ち視聴。
タイトル詐欺やん。
これはアサイラムが悪いんじゃなく(原題は全然違うし)、日本の配給会社の付けた邦題が、やりたい邦題噛ましとるから悪いんやん。
クッソー🥺。
世の中にはホラー映画はたくさん公開されているし、目立つためには独自の切り口が必要やと思う。
今作品には、不吉なヒントや、見た目とは違う母ちゃん、機能不全に陥ってる家族とか面白くなる可能性を瞬間はないことはない。
序盤は純粋に期待できる作品でした(タイトルも加味して)。
しかし、見進める内にマジに困惑していった。
音楽のサウンドトラックがデカく、台詞が聞き取りにくかったし、字幕に頼ると疲れた。
まぁ音の編集が悪いというより、意図的なものやと思うが。
正直、誰がプロットを構築し、監督をしたのか知りませんが、多少は楽しめましたし、結末には『ハァそないでっか』とおわりいいんですが。。。
また、フラッシュバックのシーンでは多くの場合あまりに速い展開に疲れました。
その辺もきっと意図的なものなんかな。
ウェス・アンダーソン的な要素が強いと思う。
今作品はただ、お話を映像を追ってた見聞きしただけの感覚しかなく、プロットが何であったかを完全に理解していない。
直球ホラーを求める人には向かないかもしれません。
映画が進み、スラッシャー的な要素が入ってくると今まで多少あった不気味さと興味を完全に失ってしまった。
演技に難があるが、チャンス・シンクレア役の俳優さんの自然な無邪気さと、シェフシドニー役の兄ちゃんの演技は悪くないと思うが、今作品の全てにおいてポテンシャルが最大限に発揮されているとは思えませんでした。
残念です。
kuu

kuu