Genichiro

言い知れぬ恐怖の町のGenichiroのレビュー・感想・評価

言い知れぬ恐怖の町(1964年製作の映画)
3.7
アホアホツインピークス orクリムゾンリバー。ホットファズを上げてた人もいたけど確かに似たような話だな。修道士が犯罪者ってのもクリムゾンリバーぽいなあ、まあクリムゾンリバーは元からアホアホではあるが。初っ端最高すぎる。主題歌の歌詞のアホアホ具合も最高だが(乳母すら刑事、なんという運命〜)鍋をひっくり返し署内をめちゃくちゃにしてあっという間に斬首しようとしたら失敗、執行人の首をスパッ!その後もちょこちょこ出てくる人体損壊描写に場内軽く引いててウケた。サクサクっとイントロダクションが終わって最高だった。ところが村に行ってからはやや停滞。カフカの城かってくらい村の中をぐるぐる回る、まあそれはそれで面白さはあるんだけど。「獣」の正体が明らかになるまで飲める一連のくだりはほとんどゴーゴリの物語世界のようだった、砂利だらけの中、光る松明が美しい。怪人二十面相シリーズの青銅の魔人を思い出したりしたな。
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