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護られなかった者たちへのmakoのネタバレレビュー・内容・結末

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

《10年目の殺人―罪を犯してまで、護りたかったものとは。》

原作: 中山七里。未読。

東日本大震災。地震と津波により、多くの方が被災した。
家族を亡くした者、家を失った者。
それでも生きていかねばならない。
被災地で出会った孤独な三人。
肩寄せ合い徐々に親しくなっていき、家族のような関係に。
あれから10年目、宮城県で全身を縛られて放置され、餓死させられるという連続殺人が起こる。犯人の動機は何か。


ネタバレ気味なので鑑賞予定の方は注意してください⚠️⚠️⚠️



サスペンスでありながら、生活保護受給、生活困窮者など社会問題も描かれていてました。

“健康で文化的な最低限度の生活”とは何か、と考えてしまう。
生活保護の申請をしに行ってもなかなか受け付けてくれないという話は以前から聞いていた。酷い話だ。
国は国民を守る気なんてないんだろうな。
どうにかして申請させないようにしているようだ。これも緊縮財政によるものなのかしら。

いつだったか、不正受給が取りざたされて生活保護受給者を快く思わない人達が増えたように思う。その為、生活保護申請を躊躇う(ためらう)人もいるようですが、ちゃんと権利としてあるのだから使えばいいと私は思います。
恥ずべきことではないと思います。

ただ、申請を受け付けない役所の職員が悪いのではなく、この国の政治が悪いのだと思う。

一見すると受付の職員が悪者に見えるけど、よくよく考えると職員は上からの指示を全うしてるだけ。
職員だって心の内では辛いのかもしれない。
と、考えると真の悪は一介の職員ではなく国というか政治なんじゃないかと思いました。

上記のように考えると罰する相手が違うからコレジャナイ感じがしてしまう。
あの人は、職員として働いていたから尚更分かりそうなものじゃないかなと思いました。

あと、ラスト付近の海でのシーン。
刑事のセリフは蛇足に感じました。
別に繋げなくてもいいんじゃないかと思いました。

俳優陣の迫真の演技が素晴らしく見入ってしまいました。泣けるシーンもありました。
特に清原果耶さんの演技は素晴らしかったです。
阿部寛さん、佐藤健さんもよかった。

スコアをつけようと思ったけど、いろいろと考えてたら何点にしたらいいか分からなくなったのでスコアレスにします😅

あと、衆議院議員総選挙が10月末にあるので選挙に行こう!
よりよい生活をするためには、国民に寄り添い守ってくれる政党を選ばなければけません。
政治に不満があるのなら選挙で示さないとね。

なんだか、まとまらない感想文になってしまいました😅
タイトルの護られなかった人たち、そういう意味だったのね。

原作と映画では設定が違ってるようなので原作が気になりました。


観客 20人くらい
劇場鑑賞 #116
2021 #168
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