つい

護られなかった者たちへのついのレビュー・感想・評価

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)
3.9
辛い話だけど良かった。餓死させる連続殺人事件を追ってくサスペンス。とはいえ、多くの人生を変えた東北大震災という大きなテーマと、生活保護というテーマがあり、なんとも辛い人間ドラマがメインのお話。

地震や津波の直接的な描写はない。
回想での避難所生活や、震災直後の街の様子だけでも心が痛む。
それに残された人たちのどうしようもない憤り、台詞一つ一つにとても重みがある。

残された者の辛い現実・・・そして絆、引き込まれるストーリーでした。
なんか究極的には悪い人いないのよ。
みんなそれぞれがそれぞれの思いで生きてるだけなのに・・・もうどうしてこうなっちゃうかな、という切ないストーリー。

現在の時間軸と過去の回想を織り交ぜる構成も良かったですね。

私は東北大震災の直接被害は受けてないですが、それでも震災絡みの話をみるときは覚悟してみるくらい辛い思い出です。
でもこういう作品で形に残して後世に伝えていくのは必要だと思います。
つい

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