元は川又千秋って人のSF小説だったさ。コレをマジックバスがアニメ映画化とのこと。マジックバスの映画ってどちらかというと道徳アニメの印象があるから、こういうSFは意外な感じ。

未来の地球は異星人と交流するようになっているが、混血は差別の対象になっている。
混血児のゼロは貧困にあえぐ生活をしていたが、何処ぞの役人の依頼で金持ちの屋敷に強盗殺人に入る。主は納得してゼロに殺され、その娘キャサリンは素直について行く。
ゼロはキャサリンとヴァテクの貿易船に乗り旅立つ。
その先でキャサリンはさらわれ奴隷として売られることになり助けに行く。キャサリンを保護し洗脳を解こうと奮闘する中、そこでゼロは自身の出生の秘密として王族の子だと判明する。
父の一族を滅ぼした対立する王に戦いを挑むゼロ。

まず…単純に作画のレベルが低いんだよなぁ。ビジュアルがイマイチなのはSFとして致命傷だ。
しかも宇宙船などのバジェットデザインが全てローマ風だったりレトロフィーチャーなのだ。デザインが全部微妙で絵も微妙。

話も、まぁ普通。故に所々の荒さが目立つ。育ての父を殺されたキャサリンはその足で貿易船の箱にゼロと閉じ込められ、熱いキッス。ええ？唐突過ぎない？？？
そのキャサリンとのラブロマンスだが、実は異母兄妹だと判明する。スターウォーズだ。近親相姦ぽくて厭だなぁ。

色々ツッコむ所はあるが、ゼロが巨大な岩男みたいなのに憑依して宇宙艦隊を蹴散らすシーン。完全にイデオンだな。

荒い。とにかく荒い作品だ。

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★1/2