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ジョン・ウィック:コンセクエンスのdramaticgasのレビュー・感想・評価

5.0
大乱闘殺し屋スマッシュブラザーズなムービー。

リアルラストサムライ真田広之とホークアイなリナ・サワヤマに、ドニー・イェン師父(ガンフー座頭市!センサー&チャイムを使った見たことないアクションがスタイリッシュすぎる)まで参戦して、ただでさえ味濃いキャラクター達に、(特殊メイク&ボディスーツで別人にしか見えないルックスのスコット・アドキンスが演じる)金歯の巨漢ペンギン(バットマンのヴィランの方の)という特濃背脂マシマシなキャラまで投入される最高すぎる映画。

殺し屋業界の超技術による完全防弾背広(スーツ)は更に進化し基本装備としてほぼ全員が着用しているので、ジャケットの裾を盾に使う超近接ガンファイト(という本作にしか存在しない特殊な技)が基礎技術になっているのがヤバい。最終的にジャケットで防げる銃よりもヌンチャクの方が強いという結論に至ってしまうのも超クレイジーなんだけど、それを納得させてしまうのが偉大なるジョン・ウィックなんだと思った。久しぶりにカー(car)フーもあるよ。

映画の後半で(既にお腹いっぱいの観客達に)投入されるトラッカーの(シリーズ伝統の)犬アクションに、THE HONG KONG MASSACREインスパイアの上から視点の2Dアクションシューティングゲーム的な長回しワンショット、そして(何度目かの)クライマックスで繰り広げられる「階段」で考えられる全てのアクションを詰め込んだような長いシークエンスからの大階段落ち!終わることのないアクション無間地獄(つまり天国)を締めくくるのが、思いの外悲哀に満ちたマカロニウエスタンな決着でハートが震えた。

取り敢えず「ザ・コンチネンタル」「バレリーナ」とスピンオフは進行中で今後もいくつか作ってくれそうなので、現役時代のジョン・ウィック、コウジ、ケインがプレイアブルキャラクターのゲーム出して欲しいと思った。各地のコンチネンタルであのコインを使って装備整えるのとかやりたすぎる!