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若妻日記・悶えるのにゃんにゃんのレビュー・感想・評価

若妻日記・悶える(1977年製作の映画)
2.4
のんびりしたい週末、頭使わずぼーっと観たかったので林功。私は林功の素朴で奇をてらわないところがわりと好きで、林功シリアス系でも「鎌倉夫人童貞倶楽部」なんかは佳作だったし、本作も取り巻きの若い男たちに浅見小四郎とか大江徹とか沢田情児とか良き個性派俳優が揃ってて、梓ようこもいい感じだし小川恵も最高なんだけど、なぜか残念な出来になってしまった。脚本がダメだからなのか、映画監督としての林功の私情が入っちゃったのか。劇中映画もそうじゃない部分も濡れ場が多い、かつ単調で無駄に長くて面白くない。劇中映画はいろんなシチュエーションが使えるアドバンテージがあるはずなのに心配になるほど面白くない。多田幸男の、いかにもメイクで描いてますって感じのシワが気になっちゃって全部持ってかれたのか。頭を使いたくなかったのになんでこうなったんだろうとまじめに考えてしまった。林功なので、そもそも「黒薔薇昇天」と比べてはいけないと思う。若妻が悶える話ではなかった。
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