あまりよくヤクザの家業について理解していませんが、時代とともに、生き方が変わってきていることは分かりました。若頭の就任？のときのあの盛大さと、綾野剛が刑期を終えて出所してきたときの、あの空虚感の対比はなんとも言えませんでした。そして、組によって思考が違うんですね。舘ひろしも豊原功補も、同じように組のための利益を求めてたんだろうけど、全然違ってみえました。（舘ひろしが、圧倒的な存在感を出しながら優しさも出てて、それがとってもカッコいいなと思って見ていました。）
ありふれているような生活を手に入れることの困難さ。手に入れようとしても、するりとすり抜けていくようなせつなさ。振り回されたとしても、憎めないほどの深い愛情も感じました。反社とはいえ、もう少し（照明を）明るくしてほしかったくらい、表情とかもよく見たかったです。
磯村優斗、よかったですね。現代版って感じで。対比がすごく分かりやすかったです。
あと、綾野剛と尾野真知子の最初のシーンで「オメーとなんかやんねーよ」が唯一気持ちが軽くなったシーンでした。
友だちはヒューマンって言ってたけど、私にとってはバイオレンス。気持ちが重くなりました。
