ねこ無双

ナイブス・オブ・ジ・アベンジャーのねこ無双のレビュー・感想・評価

3.5
不定期更新、イタリアホラーの父、マリオ・バーヴァ祭り⑨

史劇スペクタクルとは思えないほどの短尺84分。
名作シェーンのリメイク史劇版。

Wikiではバーヴァがバラバラになっていたプロダクションに入り、6日間で書き直して撮影したとか、書かれてるけど…
本当なら職人!
しかも、割と面白かったし。
史劇興味無い人(つまり私)でも楽しめます。
まあ、結局これ観る人はバーヴァファンだけだとは思います。

他国へ難を逃れ、逃亡していた王妃とその息子である王子の母子。王国の家臣に狙われていたところを、流れ者のひとりの男が窮地を救う。
距離を次第に縮めていた男と母子だったが、男には壮絶なワケアリ過去があり、母子とは因縁の間柄であった事に男は気づいてしまう。

この男が強いのなんのって。
海辺での飛び蹴り、パンチ、タックル、
至って普通の攻撃なんだけど、つ、強い…
ナイフ投げも百発百中。
そしてついには高笑いですわ。
果てにはジャンプだけで馬に飛び乗り、走り去る荒技も。わんぱく。

でも、この男のせいで、母子は国を追われる身になったって言うのに、王妃がこのまま独り身だったら妻として娶ろうってモノローグはちょっと図々し過ぎやしませんかね…

やがてストーリーは因縁の者たちが総て会する場所へと向かっていきます。
対決する遺跡みたいな洞窟がセットとは思えないくらい素晴らしくて、セットじゃないならどこで撮影されてるんだろう。
波打ち際で老占い師が、砂に絵を描きながら占いするのシュール。