マリオ・バーヴァが何故か撮った中世ファンタジー。
ルチオ・フルチの『SFコンクエスト/魔界の制圧』ほど演出に個性があるわけでもなく、そこまでチープなわけでもない。
結構壮大な世界設定と音楽は雰囲気を出せているものの、内容は粗暴な裏切り者を粛正するだけの超小規模なストーリーなので盛り上がりに欠ける。
監督の他作品でも見たような城っぽいセット、主人公達も結構移動しているはずなのに何度も映される同じ海岸、存在しないオープニングタイトル……どこを取ってもやる気が感じられない。ちなみに、この海岸は毎回カメラの位置が一緒なので同じ日に溜め撮りしてるはず……。
主人公が寝込みを3回も襲われるのが『SFコンクエスト/魔界の制圧』。同じ画角で同じ海岸が何度も出てくるのが『ナイブス・オブ・ジ・アベンジャー』。テストに出るので覚えておきましょう。