からかす

殺人狂騒曲 第9の生贄のからかすのレビュー・感想・評価

殺人狂騒曲 第9の生贄(2019年製作の映画)
1.5
ハリウッド級の大規模な予算のついた映画ではないので
画的なチープさはやむを得ないにしても
お話の部分でかなりつまらない部類だと思う。

ジャンルとしてはミステリー、サスペンスなのだが
普通ミステリーといえば
様々な証拠や証言、時にはフェイクも混ざりつつも
主人公たちは謎を解き明かして真犯人に辿り着く、
というのが一般的だしそれが面白いと感じる。
ところが本作は一切謎を解き明かさないのだ。
名探偵"風"の男が名推理"風"のことをして
フェイク情報で右往左往してるだけ。
結末を知ったとて「なんじゃそら」としかならない。

また登場人物の心情も図りかねる。
キャラクターの深掘りをしないものだから
彼らがどういう関係性なのか
いつの間に心情変化が起こったのかなどなど
全然理解できないまま物語が進む。
肝心要の主人公が無愛想なキャラクターで
色んな事件が起こっても表情変えないので
さらに心情の読めなさに拍車がかかっている。

しかも悪い意味で人間の命が軽い。
連続殺人を題材にしてるんだから当たり前じゃ?
と思うかもしれないが
連続殺人と全く関係ないところでポンポン死んでいく。
それに対してまた主人公が無表情。
どう受け止めればいいのかが理解できない。
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