リドリースコット監督ならではの映像美。
時代は全く違うが、アラブを描いたスケールの大きさは、アラビアのロレンスを彷彿とさせる。
髭面のオーランドブルームはワイルドな雰囲気を漂わせ、ロードオブザリングのエルフとは大違い。
ヒロインのエヴァグリーンは神秘的な雰囲気を醸しでしている。
エルサレムを砦とした攻城戦は大迫力。最近見た韓国映画である安市城も攻城戦を映像化していて、基本的な攻略方法と防御方法は同じなんだと感心した。
主人公がエルサレム王の依頼を断るところは納得できなかった。あれを受けていればたくさんの人が死なずに済んだのに。
アメリカ映画の悪役は時代とともにドイツ人→ロシア人→アラブ人と移り変わってきた。911の後で、イスラムの指導者であるサラディンを高潔な人物として描くのは凄いな、と思う。