許されシネシタン…許されタンとして選んだ映画は今作と『ブラックアダム』でした。スカッとしたかったのですよ…疲れていたので。
いやぁ、温泉よりも映画が効くよォ〜
あらすじ新築買ったのに地盤沈下でもう最悪ッ!…的な感じです。
【良い軽さ】
あらすじで書かせてもらった通りに起きていることは結構とんでもなく、もちろん登場人物の生死がかかってきます。ただ、登場人物の一人ひとりが基本的に陽キャで暗くなりすぎないのです。どんなに危機的状況でもユーモアやこちらを「あっ!」と言ってしまうようなアクションで鑑賞中は終始ニコニコしていました。
特に研修生のアクロバットな岩よけからの見つめ合い、そしてマジ恋展開には「しとる場合かッ!」と心でツッコミつつ笑ってしまいました。
【泣かせにかかってきやがる】
明るく楽しい作品ではあるものの、そこはパニック映画。登場人物が大きな決断をするシーンはあり、軒並みジ~ンとなっていました。
後に明かされる状況を考えるとそこにいるはずのない人物が姿を表し、主人公の息子を助けるシーンは印象的ですし、終盤の怒涛の泣かせ展開には私のストレスが目から流れ出ました。
【生きてやらァ!】
今作ではスーパーパワーを持っていない一般人の底力をたくさん観ることができます。前述した研修生のアクロバットな岩避けもそうですし、その後の部下のプレゼントぶん投げ、水中での非暴力的なマジ殴りも最高でした!足を引っ張るような人物はおらずとにかく皆で生き残ろうと体力、知力、死力を尽くす姿にはRHYMESTER宇多丸さんの「人間ナメんな!」という名言を連想してしまいました。
俺も頑張ろう。
【最後に】
まぁ、登場人物が多くて活かし切れているとは言い難く少し勿体ない気がしましたし、エピローグこそ生き残った人、大きな喪失を味わった人にスポットを当てて欲しかったです。あと、今作の事故は杜撰な建築が原因となっているのでそこをニュースのテロップだけでも良いから責任を追及する描写があっても良かったのになぁとか思います。
しかし、とにかく劇場から出た直後には晴れやかな気分になれて、仕事でのストレスを一時的に忘れることができましたし、こういう丁度良い映画が本当に有り難く、疲れた心には映画が効くということを改めて感じた次第です。
温泉旅行も良いけど映画旅行にも行きたいなぁ…そうだ、映画に行こう。