ギルド

二月のギルドのレビュー・感想・評価

二月(2020年製作の映画)
4.1
【自分の道で自由に進め】【東京国際映画祭】
動物を愛する寡黙な男の幼少から老年期までを映したヒューマンドラマ映画。

極限までセリフを削ぎ落としたブルガリア映画で東京国際映画祭というイベントでないと見ることが出来ない作品でした。
ブルガリアの自然のダイナミックさを味わえるようなアート映画ですが「自分には自分の道が存在する」「自由に進むことが人間らしさである」というメッセージを直感で作り上げて、どこか古めかしい肌触りを味わえるところに魅力が存在してて好きな作品です。
何も描かれていないキャンパスに少しずつ色や線が足されていって徐々に絵として見えてくる。けれどもその絵は大まかには伝えるけど細かい部分は自由に解釈できる、そんな絵を作り上げる過程を楽しむような映画でした。

ミニシアター系でもかかるか分からないほどに万人向けの作品とは言えないが、たまにはこうゆう作品に浸るのも良いと思える一時を楽しめました。
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