かんぶりあ

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバースのかんぶりあのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

スパイダーバースシリーズの2作目。
前作が1作で綺麗に終わっているのに対して、今作は元々2部作のうちの一作目なので面白くなってきたという所で終わってしまう。
本作ではスパイダーバースに限らないこれまでのスパイダーマン・シリーズのベンおじさんやそれに相当する身近な人たちの死は避けられない運命であって、それを防ごうとしてしまうと世界が崩壊してしまうという設定にしている。
実際はストーリー上、ヒーローになるために必要な犠牲としてスパイダーマンの原作アメコミから引用されているお約束の展開であるが、それをメタ的に「運命(カノンイベント)」として落とし込んでいるのはとてもうまいと感じた。
本作何よりの見どころは前作から続く他の世界のスパイダーマンたちのキャラクターだが、それに加えて他の世界の描写もたっぷりしていることで前作よりパワーアップしている。
特にスパイダーグウェンの世界は水彩画のように美しく、本当にCGアニメーションなのか信じられないほどである。
次作でも映像面、ストーリ面でさらなる進化を期待したい。