心理とか精神世界とか『自分が見ている世界ははたして現実なのか?』
といったあたりに興味があったので結構楽しめた。
しかし そんな世界論とか小難しいこと考えなくても普通にホラーサスペンスとして楽しめます。
人は臨場感を感じた状況を『現実』だと感じそう思いこむらしい。
けれどソレはそれ程問題では無いんですよ。大抵の人がそう感じて見えているから。
問題なのはその見え方に強いズレを生じた時。大きな見え方が小さな方を飲み込んでしまう。
そうすると飲み込まれた方は今まで見えていたものが『現実』ではなくなって行く。
とまぁ 結構小難しい事あげてしまいましたが、本作はその後大きなズレのせいで 見えるはずの無いモノがみえるようになったりしたりの患者と接する精神科医がメイン。
本作は随所に『錯視』的なデザインが施されていて どこか素敵な空間にも出来上がっている。
序盤はユル〜リでモヤモヤ感は拭えなかったが、終盤はサクッと回収。
催眠術というものに非常に興味を惹かれた作品だった。