ワンコ

アジアの天使のワンコのレビュー・感想・評価

アジアの天使(2021年製作の映画)
4.2
【先入観】

天使は、背中の肩甲骨のところから羽が生えた白人の裸の男の子って、いつ、誰が決めたんだろう。

きっと、ルネサンスの画家が何かのきっかけで描き始めたのが、いつの間にか、人気が出てしまったってのが理由じゃないかと思う。

ルネサンス初期の、フラ・アンジェリーコの「受胎告知」で、マリアに懐妊を告げる天使は、服を纏った大人の女性で、羽はカラフルだ。ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」の天使は男だけど大人だ。モン・サン・ミシェルの大天使ミカエルも大人の男性だ。悩む。

妖精にも小さい緑の叔父さんがいるって話はよく耳にするので、本当はなんでも良いのかもしれない。

妖精は、キラキラした女性か女の子のイメージだ。

それに、昔、アフリカの何処ぞの国の人が、キリストは黒人だったと言っているのをテレビで見て、なるほど、それもありだなと考えたことも思い出した。

先入観って、本当に面白い。

よくよく身の回りを観察してみたら、先入観が先行してて、本当はそんなことないってことがあちこちに転がってそうな気がする。

お隣の国のことだったら尚更かもしれない。

違いを見つけて、うちが上だとか、こっちが優れているみたいな感じでやっていくより、お互いに似たようなところを見出してやっていく方が建設的かもしれない。

まあ、あくまでも映画の話だけれど、日韓のアイドルの置かれた状況は似ている気がするし、賞味期限が迫った焦燥感はきっと同じだ。

家族にアイドルや有名人がいたら、自慢したくなるのも一緒だ。

ビール飲みたいと、愛してるは、多くの国でキーワードだろう。

それに、世界共通で、子供には優しくしたい。

告白にもじもじする男は、女性に意気地無しと看做されるれるってのも日韓共通のように思う。

やれやれ。

お腹が減ってご飯を食べる時に、会話は不要だ。同じだ。

3日程度のショートトリップでさえ、辛苦を共にしたら、共感が生まれて、お互い感謝しあうのもそうだ。

だから、お互い先入観は横に置いておいて始められたら良いのだ。

因みに、考えてみたら、やっていけそうもないのが、日韓のアホ政治家と、民族主義者の連中というのも同じだ。

ふむふむ。

※ もし見間違えてなければ、あの海辺で目撃されたヒゲのおっさん天使、映画「海辺の金魚」の養護施設のお兄さんだったな。皆んなに慕われてて、天使だった。アジアの天使だ。
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