にっきい

おかえり ただいまのにっきいのレビュー・感想・評価

おかえり ただいま(2020年製作の映画)
1.3
正に殺されるその時に、語呂合わせ言えるか?

仲良しのれなたんが名古屋舞台の映画って無いと言ってて、確かに思いつかなかったんですが、今作が名古屋舞台って事で観に行きました。

暗証番号2960って話し。
これを観に行った理由は名古屋舞台だからなんですが、そのきっかけはボクのレビューでお馴染みの浜村淳さん。
職場でかかってるラジオでこの映画の事を紹介してて、そこで名古屋闇サイト殺人事件の事を知りました。
何時もツッコミどころしかない浜村さんが、初めて役に立った瞬間でしたww
で、肝心の映画なんですが…。
これは事件を風化させないためのドキュメントであって、劇映画ではありませんでした。
最初はドラマなんですが、これは所謂"再現VTR"みたいなもの。
なのに事件の詳細を描くんではなく、被害者とその家族の人となりを描くのを重点にしてるので、小学生の頃からやるんです。
もちろん事件とは全く関係ないエピソード。
なんなら最終的に東京にもいかないし、大学も辞めないのに、そこで悩むエピソードって必要ですか?
犯人側も、死刑になった1人だけは子供の頃から数回出番があるんですが、別にグレたり精神を病むような酷いエピソードがあるわけでもなく…。
結局事件の再現VTRと実際の裁判と現状のドキュメントだけでは映画として時間的に成り立たないので、母子家庭の幸せなエピソードで、殺された時の悲しみを誘う、無理矢理泣かそうとしてるだけに思えました。
ドキュメント部分も事件が発覚したのが死刑を恐れた犯人の1人が自首なので、事件を追うサンペンス的なものも無く。
インタビューも遺族と元彼氏だけで、犯人側の関係者には殆ど話しが聞けてないから、異常性も残忍な部分も伝わってこない。
因みに銀行キャッシュカードの暗証番号を、嘘を言って貯金だけは守るんですが、普通怖かったら教えますよね?
殺される恐怖のなかで、間違った語呂合わせを教えたってのが意味わかりませんでした。
 2(に) 9(く) 6(む) 0(わ)

これ観た後、次の映画が大阪でしかやってないので阪急に乗るのに地下街を歩きながら思った事。
親の親戚がこの映画の舞台になった名古屋に居て、随分昔に1度だけ遊びに行ったことがあるんです。
その時名古屋の地下街って凄いなあ、って思いました。
店とかいっぱいあるし。
それに比べて今歩いてるのは地下街では無く地下通路。
店どころか看板すら殆ど無い。
京都は歴史があるか、地下掘ると遺跡出てくるからか?は知らんけど、地下街は無いんです。
名古屋に想いを馳せながら地下街を歩いてました。




*********鑑賞記録*********
鑑賞日:2020年10月10日
鑑賞回:15:55〜17:50
劇場名:京都シネマ
座席情報:シネマ3 G-1
上映方式:2D
レーティング:G
上映時間:112分
備考:提携会員割引
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