ペコリンゴ

ブロークン・ハート・ギャラリーのペコリンゴのレビュー・感想・評価

3.3
記録。
飾る思い出。

セレーナ・ゴメス制作総指揮の日本劇場未公開なロマコメ。路上にソファー置いて見つめ合うジャケ写が示す通りシャレた雰囲気の作品だ。

ヒロインのルーシーはよくいる物を捨てられないタイプの女性。アートギャラリーで助手を務める彼女は、彼氏に振られて職も失い自暴自棄になるも、ひょんな事からホテル開業準備中の男性ニックと出会い、別れた恋人との思い出の品を展示するギャラリーを作る事を思い立つ…。

他人からするとそんなもん捨てちまえよって思われる物が意外と大切だったりしますよね。捨てれるもんならとっくに捨ててるわと。

その点、元カレ、元カノから貰った物を展示しちゃおうってのはよく出来たアイデア。終わった恋愛を引きずってなかったとしても、高価な物だとなかなか捨てるのも抵抗あるし…。なら飾っちゃえってワケです。それで癒える傷があるなら素敵な事だと思います。

個人的にはヒロインのズケズケといちいち一言多いキャラクターがあまり好みじゃなく、作品としてはそこまで刺さらなかったけど、オーソドックスなロマコメとしては相応に楽しめる方も多いかと。