門倉カド

シュウカツ4の門倉カドのレビュー・感想・評価

シュウカツ4(2020年製作の映画)
2.5
こじんまりだけど痛快。お手軽な面接心理サスペンス。

【賛否両論チェック】
賛:前作までの知識は不要。面接での奇妙な心理戦を通して、現代社会を取り巻く現実を垣間見られるのが面白い。上映時間も短いので、気軽に観られそう。
否:悪く言ってしまうと、1つの面接を描いただけの作品なので、どうしても小さくまとまってしまって、迫力不足な感は否めない。

 オムニバス形式なので、特に前作までの知識は不要です。良くも悪くも「面接」という1シチュエーションを描いた作品なので、どちらのお話もとってもこじんまりとしている印象を受けます。
 そんな中で描かれていく心理戦を経て、面接参加者達の意外な目的や、その素顔が暴かれていく様は、痛快でもあり、どこか切なくもあります。
 そして随所に散りばめられている、“パワハラ”や“ブラック企業”、そして“SNSでの炎上”といった内容の端々からは、現代の社会人を取り巻く現実が、面接という場を通して垣間見えるような気もします(笑)。 
 上映時間も短いので、心理サスペンスの類としては、お手軽に観られる作品といえそうです。
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