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ノマドランドのeringeのネタバレレビュー・内容・結末

ノマドランド(2020年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

映画館の大スクリーンで観ないと意味がない映画。大袈裟だが本当。
アメリカの大きな空をとても美しく切り取っている。
朝焼け、夕焼け、星空、荒涼とした大地にひたすら続く道、緑、川、全てが美しく切り取られている。Amazon工場の広大さと、自然の広大さの対比も意味深く感じる。
ストーリーは、夫を亡くし前を向いていこうともがく主人公の姿に勇気をもらえる。だが、旅に出てもすぐにその悲しさは癒えるものではなく、進んでるのか進んでないのか結局は答えが出てないようにも感じられる。そのリアルさに思わず涙が溢れる。
それでも最後に、自分のホームに帰り自らの手でホームを壊し、また壮大な景色の中に旅出ていく主人公の姿にはとても胸を打たれるものがある。
きっと、「ホーム」とは、形がなくなっても心の中に存在するだけで「ホーム」と言えるんだろう。
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