車上生活をしながら現代の遊牧民として生きる主人公が、行く先々で人と出会ったり働いたりする……という作品でした。
ドキュメンタリー映画みたいだなと思ったら、元になったドキュメンタリー映画があったのですね。
それを元に作られた今作は、何とも言えぬ現実味と重みがありました。
「万引き家族」や「パラサイト」にも通ずる、現代社会の下層を生きるしかない人々の閉塞感がこの作品にも満ちています。
こうするしかない、という達観。
空は何処までも広く開放感はありますが、
その色は鈍く澄んではいない。
寒く思い空の下、人々の語る言葉が心に刺さりました。
ただ、
よくこの監督にマーヴェル映画撮らせたなとは思いましたね。