このレビューはネタバレを含みます
ただ一人の女性の人生を切り取って映画にしました!という映画です。 結果から言うと、最後まで何も起こりません。
主人公に新しい恋人が出来るとか、差別されて嫌な気持ちになるとか、誰かに襲われてすべて失うとか。
もう本当に何も起こりません。
でも、最後まで飽きずに観れました。
なぜなのか自分でもよく分からないのですが、とにかくシンプルなピアノのBGMと、自然の美しさにただただ圧倒されて2時間経ったという感じです。
あまり他人と深く関わりたがらない主人公ですが、相手が目の前にいる時は一人一人にきちんと向き合っているというところが、とても素敵だと思いました。
周りから見ると「可哀想な人」と思われているのかも知れない。でも、彼女は好きでノマドを選んでいる。ノマドを選ぶ理由も人それぞれで、同じノマドでも分かり合えないこともあるんだなと考えさせられました。(好きでノマドをやってる人と、そうでない人の差)
自分が忘れなければ、その人はずっとこの世に生き続けている。すごく共感する部分が多い映画でした。
とても良かったです。