morimotoseiichi

親愛なる同志たちへのmorimotoseiichiのネタバレレビュー・内容・結末

親愛なる同志たちへ(2020年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

編集中

2022年4月13日(水)にテアトル梅田で鑑賞。

さいご、スヴェッカが生きていたという設定がいけてないなと。靴下のつま先が破れていたという話は、まあ時代的にみんな貧しかったということの婉曲的な表現なのかな。

父親の軍服は何なんだろう。「投獄されるわよ」(という表現だったかどうか正確には覚えていないけど、確かそんな感じでリューダから言われていた)というのはなぜなんだろう。スターリン時代のものなのかな。勉強不足でフルシチョフのこともよく知らないけど、スターリンの死後にスターリンを否定したの?

雌犬とその乳を吸う子犬たちの描写はリューダの心情を投影したメタファーだけど、いかにもという感じでベタだよなと。

主人公に協力するKGBのヴィクトルもリアリティがないけど、実際KGBにもああいう末端がいたのだろうか。スヴェッカの生存を本当に知らなかったのだろうか。まあ、オフレコで扇動したものと乗せられたものの違いみたいな話もしているから、本当に主人公に協力しているのだろう。でも町から出られた理由はちょっと気になるけど。

何度も虐殺に立ち会ったとヴィクトルに車の中で話し、フルシチョフを?共産党を?社会主義を?(何だったか忘れたけど)批判して、腕にあるタトゥーをヴィクトルに見せた将軍(?)がいたけど、あのタトゥーは何を意味していたのだろうか?何も説明はないし、見る人が見たらわかるものなんだよね、きっと。

父娘で飲んでいたANSCUM(?)とかなんとかいうブランデー?ラム?最初に食料品店でもらっていたやつ、何だったかな。

幹部の前で自分にとって都合のよい報告だけする会議、自分の仕事はやるべきことをしっかりやったという自己保身のアピール、あるいは中央幹部の前での勇ましい演説など、ウクライナ侵略で劣勢の戦況をプーチンが恐ろしくて軍の幹部が正確に報告できていないのではないなという話にも通じるところで、組織で一番ダメなやつだなと。

品切ればかりの食料品店で人びとが押し合いへし合いしながらなんとか商品を手に入れようとするなか、リューダは店員に案内されて倉庫へ行き、贅沢品を欲しいだけもらって帰るという冒頭のシーン