真世紀

明日を殴れ! 無頼リングの真世紀のレビュー・感想・評価

明日を殴れ! 無頼リング(2000年製作の映画)
3.4
AmazonプライムでなんかVシネマ観ようかと探したら出てきたやべきょうすけ主演作、共演に本宮泰風の名を見つけて前知識無しでセレクト。最初に出てくるのは闇の中にいるボクサー姿のやべ。そのボクサーとなるまでの道筋を描く。

空手道場に生まれ、腕っぷしには自信有りの高校生が主人公、同じ学校の生徒に頼まれ、喧嘩の助太刀にも出馬。ある日、ボクサー志望の若者(本宮泰風)に仲間の一人がやられて、その所属ジムへ単身、殴り込み。ジムオーナーのシーザー武志(いい味出してます)がボクシングのスパーリングを許可してリングで対峙するが、ボコボコにされてしまう。ところで、やべと本宮泰風だと身長差有りすぎて絶対ボクシングで同じ階級ではないよな(爆)。

その後、ジムに足を運び、入り口からガン見。見よう見まねの練習を高架下で繰り返し、再戦に持ち込み、距離を縮める二人だったが。

幼い日の母の死を契機にやべきょうすけとうまくいかなくなったやや肥満の道場主の父親、誰なんだろうと思ってたら「仮面の忍者赤影」のタイトルロール坂口祐三郎さんだったんですね。ストーリー的には亡き妻とのシーンも有りながら最後まで息子との和解なく、残念ながら、減点要素でした。

やべきょうすけの幼馴染み、隣家に住んで追い回すヒロインに田口那奈(新人)。映画出演は本作のみみたいで、オスカーのモデルさんだったらしい。やべについてきた彼女に初対面で一目惚れして、思わず自己紹介の声が裏返る本宮泰風というシーンは今の本宮さんならない若き日ならではの演技で、楽しかったなぁ。

不良からボクサーへというストーリー、王道で有りますが、やっぱ、若き、やべきょうすけ、本宮泰風の魅力も有って、思いの外、引き込まれましたわ。
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