小説既読。青山真治 監督作品初めて。
小説の良さを残しながら違った作品に。
登場人物が増えたことにより、喪失感を抱いていた直美が他者との関わりながら、地に足が着かないようなタワーマンションで暮らしながらも成長。
猫のハル、愛するペットとの別れ。
色々とあったけれども、ここに住む存在をグリーンの衣装を着た直美で表現。
タワーマンションに住んだら有名スターと出会ったり有り得るよな。
岸井ゆきの演じた女性のように不倫した男性の子供を身籠りながらも恋人を騙す女性も有り得るよな。
タワーマンションでは靴を脱がない。
古民家では靴を脱いで働く。
陸橋ですれ違う電車。
エレベーターで上下に進む。
各々の描写によって分離される日常と非日常。
コンシェルジュが駐在する、
タワーマンションの39階に住む。小説で空想していただけに映像として見れる嬉しさ。
正直、時戸や葬儀屋さんとの哲学的な会話がよく分からなかった。
分からないのだけども私は好きだ。
直美のことを、雲のような人と父が褒めていたと言った言葉には納得。
あ~そんな女性だったな。
主演の多部未華子さん、岩田剛典さん
脇を固める俳優さん方々各々に存在感がありとても良かった。
青山真治監督作品また観たい。