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ザ・フラッシュのOhuのレビュー・感想・評価

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)
2.3
結論から先に述べますと、あれだけ叩かれたスナイダーバースが恋しくなるほど酷い出来栄えでした。
新任監督のアンディ・ムシェッティはジェームズ・ガンの亜種です。これはバットマンの新作もやばい事になりそう..
DCEUにとっては、落ち目のMCUに死体蹴りをかませられる好機となる1本ではあったが..本作でも根本的な問題解決には至らず。
中途半端なままのスナイダーバースは一体どうすんねん。ダークサイド一味の今後は?てかまたゾッド将軍かい。という感じで、モヤモヤしたまま鑑賞。
トレイラーからあった不安は的中。ヘンリー・カヴィルの解雇とか、停滞していた様々な問題をこの1本に全ツッパした感じ。予算を削った安っぽいCGI(ポーラー・エキスプレスやスコーピオンキング並)からも伝わっていたが、概ねその通りだった。かのXMENのクイックシルバーの視覚効果の方がよっぽど斬新だったし、かっこよかったんだが。

そして一番の問題は脚本が「アクアマン」並に稚拙なこと。小学生が書いたレベルで、ここまでくると流石に恥ずかしくなってくる。あとやっぱりマルチバースネタはクローンネタと一緒で、何でもありなこの感じがどうも好きになれない。要は使い回しで新鮮味や芸がないし、結局本筋(ダークサイド編)もステイのままっていう。
あと、本編のなかで他の映画のネタについてあまり触れて欲しくない。「BTTF」「ある日どこかで」などを引き合いに出した時点で、それはオマージュとかではなく負けやから。タイトル名を出される度、白けて現実に戻されるからやめて欲しい。
皆が期待していたのは30年振りのキートンバットマンでも新キャラのスーパーガールでもなく、隠し玉のスーパーマンのカメオ枠。しかしこれも先の「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」である程度耐性が付いているので予想は出来る。意外なあの人の参戦とかも「ドクターストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」と同等..いや、それ以下の客寄せパンダでがっかり。
寧ろウリであるキートンバットマンですらも胸熱とまではならなかったし。感動度は丁度「ターミネーター:ニューフェイト」のリンダとアーノルドの再共演くらい。
インディ・ジョーンズ然り、ファンサービスってのは分かるけど爺さん婆さんには誰もワクワクしないってことに早く気付いて欲しい。
皮肉にも、マイケル・キートン自信が週末の大作映画について言及していた「バードマン」が鑑賞中に何度か脳裏を過りました。次回作はビートルジュースの続編らしいですが..ひょっとして金欠なのかな?笑

花火でいうところのフィナーレはもう「アベンジャーズ/エンドゲーム」であって、それ以降は河川敷で打ち上がってる市販のロケット花火って感じ
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