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ベイビー・ブローカーのoden8のレビュー・感想・評価

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)
4.2
"生まれてくれて、ありがとう。"
by ソヨン

タイトルから、もっと胸糞悪い系を想像しとったから…ちょっと面食らってもうたわん。正直…僕はポン·ジュノ監督の様なヒリヒリ感というかヒリヒリ韓を求めてたかもん。

テーマは激ヘビーやのに、めっちゃ是枝節が効いてはるから。なんともゆるふわ作品じゃないのよん。
韓国映画のエグみみたいなんが、綺麗にこ削ぎ落とされてるというか。深い愛情という出汁でまろやかにされてもうてるというんか。オール韓国キャストの、これは邦画だよねぇん。

僕の韓国映画界に対する偏見やと。やっぱり情緒の"激しさ"が、良くも悪くも韓国のカラーだと思ってて。
それが、こんなにも監督によって変わりますか。
こんなに優しくてまろやかなカフェ・オ・レ·ソン・ガンホ様を観たことがない。そして…IUさんをずっと松岡茉優ちゃんだと思ってたぞぉ。演技力が繊細過ぎるんですけろぉ〜ん。
奥行きというか深みというべきか。一つ一つのシーンの余韻がすげぇのよん。それが、積み重なって。一つの大きな形になるのよ。そして、それが永遠に続いていく感じがすんごいよね。

生んだ責任
それは育てる責任か
生まれた責任
それは生き抜く責任か
命に課せられる責任
ただただ 愛し 
ただただ 愛すこと
誰もが きっと愛のブローカー

Cast(役者·キャラ) 4.5
Story(物語) 3.5
Architecture(構成) 4
Picture(画) 4.5
Acoustic (音) 4.5
23-397
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