是枝監督が世界に向けて何をやりたかったかはとても伝わってきた。
お金で赤子を買うのは犯罪なんだけど、幸せになってほしいので厳選した家庭に売りつける。前の万引き家族ととてもテーマ似ている。
主人公のガンちゃんは、自分の家庭もろくに守れなかったくせに、赤ちゃんと母親の人生を救えると思っているところが幼稚で浅はかだが、男たちはそういうところを容認出来て愛せるのでしょうか?私にはちゃんちゃらおかしいです。
あと、赤ちゃん・子供を扱う作品すべてに対して毎度思うのは、赤ちゃんはあんなに終始おとなしくしてないぞ。ときどき泣くぬいぐるみみたいな小道具と化しているのはリアリティがなさすぎると感じてしまう。
この作品もそうであった。
ただ、うるっと泣けるシーンがいくつかあった。
弱者というか、最初から恵まれてなかった人たち、無傷ではいられなかった人たちばかり出てきてちょっとしんどい。