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ベイビー・ブローカーのryodanのネタバレレビュー・内容・結末

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

是枝作品の「家族というものは?」を再び問う作品。日本を舞台には出来なかったか。。ある制度の枠からこぼれ落ちてしまった人々が、ある種の共同体を作って暮らそうとするも、別のある制度が今度はそれをダメと言う。心に残るのは「一緒にいたかっただけなのに・・」。「万引き家族」では描けなかったその後を今作は希望的に捉えて描いている。全ての当事者達をつなげることで。「生まれて来てくれてありがとう」という言葉は何も血のつながった家族だけの専売特許ではない。誰に言われるか、どういう関係性で言われるかで、意味合いの違うもろ刃の剣のような言葉だ。全肯定の言葉なのか、ただのプレッシャーな言葉なのか。どこかでも書いたが、「バックマン家の人びと」という映画で、キアヌが発した台詞、「犬や猫を飼う時は資格がいるけど、子供には必要ない」というニュアンスの言葉。30年以上も前なのに未だに心に刺さっている。。
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