YasutakaOtsuka

異物のYasutakaOtsukaのネタバレレビュー・内容・結末

異物(2020年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

んー、もっと評価されていい気はする。
というよりまあ母数少ないからなんともいえないけど。なんで他のインディーズ監督の作品は、売れてなくてもレビューたくさんあるのに、これはこんなに少ないんだろ。みんなTwitterなのかな。

ぼくは正直見始めは、いったいなにを観させられているんだろうか、と思ったりもしたけど。

どんどん面白く、第一幕も終わった後にコメディだったなとか感じたし。むしろ第一幕がなんなんだと感じさせてもらえたおかげで、それがフックになって、2幕以降楽しめた。そのために1幕はめちゃくちゃエッジ効いてた。第一幕は特にだけど、どう演出してるのか気になった。2幕のまこちゃんと吉村界斗くんのやり取りも、3幕のダンカンさんとかもすごくよかった。みんな楽しんでいるようだったし。演出もあるだろうけど、役者がフレームから飛び出して自由にいれる現場なんだろうな。常軌を逸した状況を彼らが説得力を持たせていた。反応がすごい生なシーンがちょくちょくあって、よかった。そして最後で、あれ、胸を打たれてる?え、なにこれ。ドラマやん。ジャンルレスやん。ってなった。
あの異物たちはなんか象徴におもえた。可愛くもみえたし、怖くも見えたし、人となんじゃないかとすら。

観る人によって、本当に意見別れる映画だけど、韓国にきて、観終わって1ヶ月くらい経っても、ちょくちょく思い出してしまうし、他の人がどう感じたか、聞きたいというのもあるから、劇場で観てほしいとおもう作品だった。オマージュを感じさせるところもあって高鳴った。一緒に見てる人の反応でこの作品も変容し得る、そんな映画体験をくれる映画だと思う。
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