第二次世界大戦中、負傷したカラシニコフ(ユーリー・ボリソフ)は祖国ソ連のために武器設計と製造に熱中する。やがて、ライバルたちとの競争を経て、1949年に画期的な自動小銃を作り出す。
欧米からすると、憎き敵の量産銃のイメージが強いAK-47。その誕生秘話をフィクションを交えて描いた作品。
夢に向かって粘り強くチャンスを待ち、“正義のために” 仲間たちと試行錯誤を繰り返す。さらにそこには軽い挫折と恋愛も差し込まれるという、オーソドックスな構成なんだけど、展開に抑揚がなくて途中で飽きてしまった。
シンプルであることの利点はよくわかるけど、天下のAK-47の素晴らしさというか、鮮烈なお披露目みたいなものに欠けてた気がする。
一方で、自分が何を作っていてどう使われるのか、人間としての葛藤なんかは全く存在せず、終わってみると、ある種のプロパガンダ映画を観たような気分になってしまった。