ひらり

天外者のひらりのレビュー・感想・評価

天外者(2020年製作の映画)
5.0
史実とフィクションが融合した作品。
五代友厚が幕末から明治へと新しい時代誰よりもいつも一歩先に進んでいた。
いつも駆け足で歩み続けていて周囲が彼に追い付かない。
結果を求めて行き急ぎそうで心配になるほど。

人より先へ行ってしまってるから理解されないのだが、どんな事を言われても何があっても志は変わらず
未来のために薩摩から上海、イギリスに渡り道を開いてく。
他国から日本を守る強い意志。

五代友厚を見事に演じきる三浦春馬さん
スクリーンで見れる喜び。
三浦春馬さんだから魅せられた!

坂本龍馬を三浦翔平さん、岩崎弥太郎を西川貴教さん、伊藤博文を森永悠希さん。この3人で演じる事が斬新でとても良かった。

五代友厚の妻とよ子を蓮佛美沙子さん。
遊郭の女郎はるを森川葵さん。
五代友厚の母を筒井真理子さん。
女性の描かれ方もとても魅力的で更に演技によって惹き付けられた。

貧しい農家で生まれてしまい遊郭に売り飛ばされる女性。
自由を求め、ただ人らしく生きたい。それだけなのに…
あの時代、はるの様な女性がいたんだな
いろんな思いに馳せられた。


公開初日の初回上映回だったので大勢の方々と鑑賞。上映後、拍手に包まれ思わず涙が溢れた。
とても印象深い鑑賞となった。
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