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荒野のドラゴン
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『荒野のドラゴン』に投稿された感想・評価

ギズモX

ギズモXの感想・評価

4.9
【もしも西部劇の主人公がカンフーの達人だったら?】

そんな疑問に応えてくれるのがこの映画。
本家ハリウッドが絶対にやらないことを平気でやることでお馴染みなイタリア産西部劇、通称マカロニウエスタンが世に放った、カウボーイに憧れてテキサスに流れ着いたカンフーの達人が、拳一つで悪党ガンマンに立ち向かう痛快娯楽作品だ。

本作が制作された70年代前半のマカロニは『ワンスアポンタイムインザウエスト』などの超大作が公開された後であり、マンネリとネタ切れという問題に直面していた頃。(そりゃ10年で500本も制作したらそうなるよ!)
その代わりに台頭してきたのが香港発のカンフー映画。
今まで見たことがない武術の達人による激しいアクションの連続に、観客は次第に虜になっていったのである。
そんな中でローマの映画製作者はあるアイデアを思いつく。
「西部開拓時代のアメリカにも大勢の中国人が海を渡ってやって来た」
「ならジミーウォングやブルースリーみたいなカンフーの達人が西部劇に登場しても時代設定的にはおかしくない筈」
「丁度いいところに一人の日本人がイタリアで空手教室を開いているから、彼をオファーして作ってみるか」

ということで、日本からやって来た空手家兼俳優の早川明心を主役に、西部劇×カンフーという異色作が制作されることになったのだが、そこはマカロニ。"砂埃が舞い散る西部の町で空手を使いこなす中国名のカンフーの達人(日本人)が、チョンマゲと赤色の道着がトレードマークなチャイニーズサムライと格闘を繰り広げる"突っ込みどころ満載なまともじゃない絵面が出来上がったのである。
普通なら企画段階でボツを喰らうであろうところをお蔵入りせず公開に踏み切るあたり、当時の製作陣の足並みの速さには脱帽するばかり。

さて、この文章を読むだけならとんでもない駄作だと勘違いされるかもしれないが、実はそうではない。
これは本編を見たら理解してもらえるだろうが、本作は物語の構成が良くできている。

主人公がテキサスに到着してからの序盤は、差別や人間狩りといった不条理な世界を描くマカロニウエスタンの独特のスタイルが炸裂だ。
誰もが銃を持つ世界なのに自分だけは素手という致命的なハンデを、銃を抜かれる前に電光石火の如き拳法を浴びせて撃退していく展開が、作品の独自性を出すのに一役買っている。
しかし中盤以降だと、黒幕の悪事を知った主人公を消そうと雇われた殺し屋達が順番に襲撃してくるという、五重塔に似た香港カンフー映画のスタイルに移行していくのである。
更に殺し屋達の特徴もカンフー映画らしさを出したアクの強いキャラばかりだが、約一名を除いて西部のガンマンの風貌から外れておらず、ごく自然的な形で対決を描けている。
このことはタランティーノなどの後の時代の映画監督によって証明されることだが、マカロニウエスタンと香港カンフー映画は元々親和性が高かったのだ。
本作はマカロニでありながらもカンフー映画のリスペクトが強く、お互いの良さを活かせたからこそ唯一無二の作品に仕上がったのだろう。

あと、テーマソングが話の内容と違って正統派かつかっこいいのも見どころの一つかと。
主人公の掛け声も癖になる。
何か変わった映画が見たいというのならオススメの一品。
本作でしか味わえないものがあるのは間違いない。

https://youtu.be/oG6HcAP0D6Y?si=znpwfLLfOi_f26Mb
日本人が主役と大ボスを演じる中華マカロニウェスタンです。ファッ?!

一つづつ解説しましょう。マカロニウェスタンは分かりますよね?イタリア製の西部劇。オーケー?これはイタリア製の西部劇です。マリオ・カイアーノ監督です。

「オーケー、マカロニウェスタンはわかる」

この作品の主人公は中国からきた中国人の上海ジョーです。カンフー使いです。拳銃ではなくカンフーで闘います。

「ん?お、おう……マカロニウェスタンだが中国人が主人公なのだな」

上海ジョーを演じる役者はチェン・リーです。これは日本人の早川明心の芸名です。日本生まれの日本育ちです。黒帯八段の空手マスターで、実はカンフーではなく空手です。ローマの空手教室で教えているときにスカウトされたそうです(つまり演技はほぼ素人)。日本に帰国後は『帰って来た女必殺拳』に出演したそうです。

「空手……」

最後のラスボスの名前は「みくりや」で、中国人設定なのですが名前は日本人です。なぜなら、演じた俳優さんが「みくりやかつとし」だからです。なぜか不思議なちょんまげ姿です。でも、中国人設定です。

「ちょんまげの中国人が出てくる……マカロニウェスタン?」

はい、そうです。だいたいあってます。

*B級映画としての評価です!
桔梗F

桔梗Fの感想・評価

3.8
空手の名手・上海ジョーが殺し屋たちと激しい戦いを繰り広げるカンフー・マカロニウェスタン…

世界の映画界で、一昔前のイタリアと香港ほどイカれたとこはない(´Д`)

1970年代、世界中で巻き起こったカンフーブームにイタリア映画界が当然便乗。

マカロニウエスタンに無理やりカンフー映画をくっつけて、とんでもない珍作が誕生したのだった
(;゜∇゜)

しかし、この映画の真の恐ろしさはそんなものではない…

ほとんどの方は気づいてないかもだが、実は主演のチェン・リーは
「中国人でなく『日本人』」である!
Σ( ̄□ ̄;)

当時、イタリア在住の「早川明心」という方で、大学卒業後、ローマの空手道場で指導員を行っていた。
※現在、イギリス在住?

簡単に言うと、日本人で初?のイタリア映画でピン主演を張った日本人ということに(;゜∇゜)

して、ストーリーも無茶苦茶で(笑)
カンフーボーイがカウボーイになりたくて(笑)アメリカに渡ってくる話。

そこで、人種差別されて、色々な敵と戦うのだが…
まあグロい( ;∀;)

カンフーアクションだけでなく、目ん玉えぐるわ、心臓掴みとるはで大暴れ。
しかも、カンフーというよりぼこぼこ殴りあってる感じc(>_<。)

敵の刺客も人食いカンニバルとか皮はぎジムとか超濃いメンバーだらけ(´д`|||)

一番やばいのは、ボスの東洋人(ミクリヤ・カツトシ)( ;∀;)
※なぜアメリカに日本人の刺客がとかつっこんだら負け

見た目は、おっさんだが、大五郎のようなちょんまげに、昔の中国人のチョビひげ。

服装は侍?忍者?で、もう爆笑で画面が見れません( ;∀;)

そして、もうあほじゃないか、としか言えない衝撃ラスト(苦笑)

こんな珍作を作れるのは当時のイタリアくらいです(;つД`)

珍作ハンターにだけお勧めします。

よく考えたら主人公とラスボスが日本人のイタリア映画は、これが最初で最後かもしれない…

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