ジョンがマイケルと過ごしている時の仕草、声の掛け方、眼差しに深い愛情が溢れていた。
窓拭き清掃員ということをサラッと織り交ぜているけど、思い出ボックスにギフトを詰めながらあの窓拭き用のワイパーを入れた時に、窓拭き清掃員というのはジョンにとってアイデンティティの一部だったんじゃないかと思った。
だとしたら自分の仕事用の車と顧客リストを引き渡すことは彼の一部を切り離したような作業だったんじゃないか。
マイケルに死についての絵本を読みながら自分が死んだ後のことを話す表現がとてつもなく優しくて温かかった。
言葉に尽くせない想いが溢れてくる作品だった。