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オマールの父のMALPASOのレビュー・感想・評価

オマールの父(2020年製作の映画)
3.6
東京国際映画祭
『オマールの父』
イスラエル

イスラエルで心臓手術を受けたが、その甲斐なく死んだ息子の遺体を運びながら、パレスチナの家を目指す主人公の父親。偶然出会ったイスラエル人の妊婦とのロードムービー。

監督はイスラエルのロイ・クリスペル。

イスラエルの見た事のある場所が登場して懐かしい気分になった。パレスチナで空爆などが起きると、チェックポイントが封鎖される。僕がパレスチナを旅した時は、思っていたよりすんなり入ることができて、びっくりした。イスラエルへ戻る時も同様だった。
パレスチナの人にとって、壁を越えるということがこんなに大変なんだとは考えてもみなかった。

砂漠の猛暑の中、遺体を運ぶという大変さ。不謹慎だけど、ペキンパー監督の「ガルシアの首」を思い出す。

パレスチナとイスラエルのいろんな側面を知ることができた。サスペンス・ロードムービーとしても面白く作ってあった。
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