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ヴァンパイアvsザ・ブロンクスのkuuのレビュー・感想・評価

3.5
『ヴァンパイアvsザ・ブロンクス』
原題VAMPIRES VS. THE BRONX.
製作年2020年。上映時間86分。

80年代の冒険劇を思わせる映画。
街が地上げされて高級店が次々に進出する都市の高級化の裏側にいるヴァンパイアに少年たちが立ち向かうストーリー。
だが、実は“少年と魔物の戦い”を通じて階級間の闘争を描いている。

急速に高級化が進むブロンクスで、住民の命を吸い尽くそうとする邪悪な陰謀の存在を知った3人の少年は、大切な街と愛する人々を救うため勇気を出して立ち上がる。。。

本作品はメチャクチャ面白い映画ではないが、作中にはいくつかの善きコメディ要素を含む場面が散りばめられていましたし個人的には大人でも楽しめました。
例えば、厳めしいホラーの場面のウィットに富んだポスター。
ヴァンパイア退治するときにガキたちが云う台詞、等々。
子役の演技も巧いんかな(可愛いし贔屓目で)。
顔に滲み出る愛らしさと、さりげないユーモアの組み合わせってのが暗い映画を明るくしていました。
本格VAMP (ヴァンパイア)映画を求めるとガッカリするかも知れませんが、映画『ショーン・オブ・ザ・デッド』なとコメディホラーが好みの方には比較的好まれる作品なのかと思います。
また、グロさで云うなら、作中引用されてる映画『ブレイド』や『アンダーワールド』レベルには程遠いけど、それを承知の上で作ったんやろし、承知の上で見る作品かな。
本質的には、子供向けのアドベンチャーモノやし、途中で他の吸血鬼シリーズモノを参照すると比較的大人でも楽しめました。

ビビアン役のサラ・ガドンは美しい。
神父役にヒップホップアーティストのメソッド・マンが出てた。
kuu

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