ある少年のひと夏の出会いを描いたピクサー最新作。
タイトルに「あの夏」を付けた人は天才じゃないだろうか。
子供の時はたとえ隣街だろうがなんだろうが「新しい」とか「初めて」を教えてくれた友達って一生心に残り続けるし、ひと夏の友情は一生の宝なんですよ、そうなの。
子供の頃に全く知らない新しい土地に行った時の壁の作り方が自分と同じで世界共通なんだな〜なんて思ったり。
ルカは本当に人種が違うんだけど、隣の地域の公園で遊ぶだけでそこにいる子達が別世界の住人に思えて緊張していた子供時代を思い出した。
あの狭い町が自分にとっては全世界なのも同じ。
ストーリー全体はシンプルであっさりしてるけど、そういう「匂い」が濃厚で、ラストはわたしの大好きな「(広い意味での)愛」の話だったので、とても良い映画だった。
けっこう色んな要素を散りばめて街の外を思い起こさせる作りをしてたり、ラストは人種的なものも含んでるんだろうけど、「あの夏の思い出」からはみ出さなかったのも良い。
非常に良かった。
悪者をやっつけたり、世界を救ったりしないピクサーがあっても良いよね。
