ハンセン病療養所に隔離され結婚と引換に夫の断種を「法的」に強制された夫婦について妻の回想を中心に語っていく。
中心になる妻の話は重いものだが、取り巻く状況や歴史への取材がお座なりに過ぎるのでは？
何より私には作家自身の「顔」が見えにくかった。

渋谷フォーラムで上映されていたものを機会を逸していたところ、アップリンク吉祥寺が拾い上げてくれました(アップリンクはこういうの多い。現に年末年始に見逃した作品特集組んでもらえる)

ハンセン病については名詞としては知っていたが、どんな症状、どんな待遇、どんな国策が施されてきたのか知る機会はいくらでもあったはずなのにちゃんと向き合ってこなかった。恥ずかしい

ハンセン病と認定された子供を親は?
ハンセン病同士が結婚する場合、その時されることは？

「あん」を観て何かを感じた、感動した人は是非観てほしい

• #ハンセン病
• #全生園
• #あん
• #優生思想

世界のハンセン病対策に逆行する隔離政策で
断種、堕胎という人間の尊厳を奪う愚かな行為が
国策として日常的に行われていた事
歴史の闇に埋もれさせずに忘れてはいけない

元患者きみ江さんの明るさ、負けん気、好奇心…人間力が眩しい
最愛の夫定さんとの馴れ初めや
２２才の年頃入所で婚期の男性たちにモテモテで毎晩いろんな相手と散歩したこと
手足が不自由な１９歳の萌絵ちゃんへの包丁の使い方指南…

厳しい環境や苦境でも
他者を愛し信じる意味を私自身も再考する

樹木希林さんの『あん』が響いた方は観てみてください

• #刈谷日劇